医療の手法
わたしの医院では患者が押しよせるようになりました。
多すぎて、共同で診察室を借りていた若い医師にまわさなければならないほどでした。
わたしの人生の勲章といえば、いうまでもなく、患者からのうれしい便りです。
毎週のように、わたしの治療に満足してくれているらしい人たちからの手紙や葉書がとどきます。
自分が診た患者がよろこんでくれている、それがわかったときほどうれしいことはありません。
オステオパシーは長年、公式な認知を得たいという政治的な強迫観念にかられていたせいか、アロパシー医学と張り合い、それをまねしてきました。
オステオパシー医が西洋医と同じになれば認知度も高まるというのが理由でしょう。
その戦略はみごとに的中しました。
しかし、わたしの仲間たちは道をまちがえてきました。
オステオパシーは手技の訓練を軽視しはじめ、わたしのころにくらべると、学生たちに要求される技能水準もかなり低下してきたのです。